- 演習ってなに?
- どんな事するの?
- よくする演習ってなに?

初めて看護に関わる人なら、こんな疑問ありますよね。
わかりやすく簡潔に解決します!
私が看護学生時代によく行っていた演習を紹介していきます。
演習は試験もあるので気を抜けない授業です。
どんなことを行うのかあらかじめ知っておくと、スムーズに授業に臨むことができます。
簡単に解説していくので、ぜひご覧ください。
目次
看護学校でよく行う演習5選!
演習とは、簡単にいうと「実技」のことです。
そして、看護の実技とは洗髪・陰部洗浄・清拭などです。
ここでは、
- どんなこと
- どんな目的
- 自分で用意するもの
を簡単に紹介していきます。
1. シーツ交換
ベッドのシーツ交換です。
演習では横シーツ、防水シーツ、枕カバーの交換なども行います。
目的
- 生活環境の清潔の保持
自分で準備するもの
- なし
学校にあるもの
- シーツ
- 横シーツ
- 防水シーツ
- 枕カバー
- 毛布
- コロコロ
ベッド上に動けない患者さんがいることを想定して行います。
なので患者さんの体勢を変えながら、半分ずつシーツを交換していく感じです。
注意するポイント
- シーツ交換しやすいようにベッドの高さを調整する。
- 体位交換の知識も必要。
- シーツを敷く順番を間違えない。

2. 体位交換
自分で体勢を変えられない患者さんのために、体位交換を行います。
左側臥位、右側臥位など体勢にも種類があります。
目的
- 苦痛の軽減
- 褥瘡の予防
自分で準備するもの
- なし
学校にあるもの
- なし
自分と患者さん両方に負担なく行うことが大事です。
患者さんの負担軽減は自分の負担軽減に繋がります。
注意するポイント
- 患者さんの安楽が第一
- ベッドの安全確認も忘れずに
- コミュニケーションを取りながら行おう

3. 洗髪
頭皮は汗をかきやすく、汚れやすいので定期的に洗髪していく必要があります。
さらに汚染された状態が続くと、清潔に対する意識が低下してしまいます。
そのため次のような目的を持って洗髪を実施していくことになります。
目的
- 頭皮は皮脂が多く汚れやすい。
- 清潔への意欲の向上。
- 爽快感を得る。
自分で準備するもの
- フェイスタオル
- シャンプー、リンス
- ブラシ
- バスタオル
学校にあるもの
- ケープ
- ケリーパッド
- 耳栓用の綿球
- ドライヤー
- 防水シーツ
看護師が行う洗髪はただの洗髪とは違います。
患者さんの安静度によって、洗髪台だったりベッド上で行っていきます。
注意するポイント
- 患者さんやベッドを濡らさない。
- 患者さんに負担なく、不快感なく行う。
- 状態観察を忘れない。

4. 陰部洗浄
排泄物や分泌物などにより汚染されやすい。
また、汚染されると感染に繋がるので陰部は清潔に保つことが必要です。
目的
- 感染を防ぐ。
自分で準備するもの
- バスタオル
学校にあるもの
- 陰部洗浄用ボトル
- 石鹸
- 防水シーツ
- ガーゼ
- 使い捨て手袋
男性と女性で洗い方が違います。
両方で洗い方の順番も決まっているのでよく理解しておくことが大事です。
注意するポイント
- プライバシーに配慮し素早く行う。
- 感染防止のため、清潔と不潔に注意する。
- 敏感な部位なので湯温に注意する。

5. 清拭
全身を温タオルで拭き、清潔を保つ。
全身状態の観察を行う機会にもなります。
目的
- 全身の清潔の維持
- リフレッシュ感を得る
- 全身の状態観察
自分で準備するもの
- タオル
- バスタオル
学校にあるもの
- バケツ
- 洗面器
- 石鹸
- ピッチャー
- 毛布
- 温度計
衣服を脱がし着させるところまでを行うので、わりと大変な演習です。
拭き方、湯温など注意するところがたくさんあります。
注意するポイント
- 清拭が終わるまで湯温を保つ。
- 拭いた後は保温する。
- 試験では制限時間に注意する。

演習の試験とは
演習の一連の流れを行う試験です。
物品の準備から撤収までを時間内に行っていきます。
採点のポイントとしては、
- 物品が揃っているか?
- 手順通りに出来ているか?
- 時間内に終わっているか?
などを見られています。
もし、落ちてしまっても再試験があります。
そして、演習の試験で留年になる人はいないと思うので安心してください。

試験に合格する3つのコツ
ここでは演習の試験に合格するために私が行なっていた事を紹介していきます。
基本的なことですが、1発で合格するために必要なことです。
1. 清潔感のある容姿
看護師なのでもちろん清潔感も見られます。
こんなところで減点されるのはもったいないので、これだけは完璧にして臨みましょう。
チェックポイント
- 髪色、髪型
- ナース服のしわ、汚れ
- 靴下の色
- 爪の長さ
- 名札
特に名札、女子なら髪を纏めるネットなど忘れ物をしないようにしましょう!
2. 放課後に練習
演習は授業では基本的に1回ずつしかしません。
なので、授業だけで覚えることは残念ながらできません…。
昼休憩や放課後などの空き時間を活用して何度も実践し、体で覚えましょう。

3. 手順をメモする
メモ帳に手順をメモしていつでも確認できるようにしておくといいでしょう。
不意に「どうするんだっけ?」と思ったことは、試験でも必ず「?」となりますからね。
すぐに確認して、その都度不安を解消していく事をおすすめします。
まとめ
看護演習は和気あいあいとしていて楽しい授業ですが、試験もあるので油断はできません。
種類もたくさんあり、手順も決められているのでしっかりと覚えましょう。
またどれも看護師になっても必須の技術なので学生のうちに身に付けておくと後々楽です。
楽しく真剣に取り組んでいけるといいですね。 続きを見る
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