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【現役看護師が解説】夜勤ラウンドを効率よく周るコツ3選!


夜勤のラウンドってどこを見ればいいの?
先輩に指摘されることなく周りたい

今回はこんな疑問を解決します。

夜勤のラウンドは看護師の人数が少なく看る患者も多いため効率よく周らないといけません。

さらに見落としがあれば、インシデントに繋がったり先輩に注意されたりなどするのでミスができません。

本記事ではそんな不安を全て解決し効率よく無駄な時間をかけずにラウンドするコツを完全解説していきます。

これを読めば、ミスなし見落としなしで先輩に指摘されることなくラウンドを周ることができるようになります。

夜勤に不安がある方、新人の方は必見の内容です。

ぜひ最後までご覧ください。

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夜勤ラウンドを効率よく周るコツ3選

効率よくラウンドするには、「ラウンド前の事前準備」と「見るべきポイント」を理解し「優先順位をつけてラウンドする」ことがとても重要です。

この3つのコツを意識するだけでラウンドは確実に成長します。

各コツでチェックリストを用意してあります。忘れないように印刷しておくと便利です。

ラウンド前に事前準備はしっかりと!

ラウンド中に何度もナースステーションに戻ることは相当な時間ロスになります。

ラウンドが終わるまで1度もナースステーションに戻らなくてもいい様に事前準備はしっかりとしておくことが大切です。

事前準備チェックリスト

  • 更新用の点滴
  • 刺し直し様のサーフロ類
  • フラッシュ用の生食
  • ヘパロック用のシリンジ
  • 尿や排液の排出用の袋や容器
  • 心電図モニター交換用の電池

起床時のラウンド時チェックリスト

  • 採血セット
  • 起床時の薬
  • 血糖測定セット
  • 経管栄養セット

特に起床時のラウンドは夜勤帯で1番忙しい時間なので、採血セットなどは+α持っておくと安心です。

ラウンド時に見るポイントを知っておく!

ラウンド時に見るべきポイントをわかっていないとミスや先輩からの指摘に繋がります。

事前にどこを何のために見るのかをおさえておきましょう。

何のために見るのかという根拠を一緒に覚えておくと忘れませんよ。

ラウンド時の観察チェックリスト

  • 生存確認(呼吸しているか)
  • 点滴の残量(滴下の速度合わせも)
  • 点滴刺入部(点滴漏れや抜け)
  • 点滴ルートからの漏れ
  • 点滴ポンプ類の作動状況(エラーやコンセントの抜け)
  • 胃管やドレーンなどのチューブの抜け
  • 尿量や排液量と性状
  • 心電図モニターの波形
  • 心電図モニターの電池の残
  • コード類の整理
  • ゴミ箱の位置
  • 靴の位置
  • ナースコールの位置

点滴に関しては、残量を見て定時に終わるよう合わせることや点滴漏れはよくあるので注意が必要です。

尿量や排液量は溜まっていたら破棄しましょう。

心電図モニターの波形が正常に読み取れていなければ電極を張り直しましょう。

ベッド周りの環境整備は転倒防止に繋がります、見落としがちですが重要なポイントです。

※ 夜間は暗いので特に転倒に注意が必要になります

患者により酸素量など見るべき項目はまだまだあります。

忘れがちな項目は自分で追加していきましょう。

優先順位をつけてラウンドする!

患者間を行ったり来たりしないように優先順位をつけてラウンドすることも欠かせないポイントです。

移動を最小限に抑えることで要領よく周ることができるでしょう。

優先順位チェックリスト

  • 1. 容態が悪い患者
  • 2. 急変リスクのある患者
  • 3. レスピが付いている患者
  • 4. 術後の患者
  • 5. 抑制している患者
  • 6. 点滴、チューブ類抜去リスクのある患者
  • 7. 不穏患者
  • 8. 点滴が終わりそうな患者
  • 9. 優先順位の高い患者の同室者

参考までに優先順位が高そうな患者を並べてみましたが、これが正解ではありません。

状況や患者の状態によっても変わってきます。

自分なりにラウンドする優先順位を決めて、効率よく周れるようにしていきましょう。

ラウンド時に注意すべきこと

効率よく周る以外にもラウンド時に気を付けなければいけないことがあります。

ちょっとしたことですが、後々のトラブルにも発展しかねないので頭に入れておきましょう。

患者を起こさない

夜勤のラウンドは、生存確認のために患者さんにライトを当てることがあります。

でも直接患者さんをライトで照らすと起こしてしまう恐れがあります。

それを不快に感じクレームになってしまうこともあるので注意しましょう。

生存確認をする時は、ライトは胸に当てて呼吸をしているか観察しましょう。

決して顔には当てないように。

気になったことは先輩に報告する

夜勤は看護師の数が少ないので、自分の担当患者を看るだけで精いっぱいです。

もし、自分の受け持ち患者で気になることがあれば迷わず先輩看護師に相談しましょう。

異常の早期発見になるし、事故防止にも繋がります。

「何で報告しなっかたの?」と言われたらどうしようもありません。

自分を守るためにも報告はしていきましょう。

報告は、自分を守るためにするもの。




まとめ : 3つのコツでラウンドはうまくいく!

夜勤の務めは事故なく夜を過ごすこと。

これを頭に入れてラウンドするだけでも意識は変わります。

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